Wednesday, September 5, 2007

リチャード セラ

大好きな彫刻家リチャードセラ。固く冷たい鉄を柔らかく暖かいものに作り出す彼の作品がモマで展示されています。特に後期の物は、巨大な鉄の壁という感じ。迷路の様に歩き、微妙に変わる角度や光の加減で生み出す空間は、まるで宇宙に浮いているような気分にさせてくれます。ほんとにシンプルだけど、どうやってこんな物デザインするのかと不思議で仕方ありません。もっと不思議なのはどうやってこんなに大きな作品を建物の中に設置したか。パーツにわけても大きいんです。今回の展示で面白かったのは彼の前期の作品。後期の物よりかなり小さめだけど、鉄を柔らかく見せるスタイルは既に適応されていて、皮のベルトに見立てたものも。近くで観ても鉄には見えないというか、感じられない柔らかさを醸し出しています。
物理と才能なのでしょうか、ほとんど接点の無い複数のいたや棒がしっかり床に立っているのが驚きでした。バランスってすごいです。

Richard Serra - Richard Serra Sculpture: Forty Years
June 3–September 10, 2007
MoMA

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