Sunday, September 28, 2008

さよなら、キング


近所の人たちから愛されたジャーマンシェパードのキングが死んだ。

3年前、旅行中のプエルトリコでアニマルポリスというテレビ番組を見ていた。車パーツだらけの空き地に閉じ込められたシェパード犬の話。どうやら飼い主は散歩にも行かせてないらしく、その犬は危険な車の廃材だらけの空き地から出れずにいるらしい。この空き地が家の近所だということがすぐ分かったので、帰宅後訪れてみた。

こんなひどい環境で育ったにも関わらず、そのシェパードはとても人懐っこく、柵から首を突き出して遊ぼうとする。そこで毎日えさをあげにくる女性と出会い、キングと呼ばれていると教えてくれた。大きな家があればすぐにでも飼ってあげたいとおもうくらい可愛いキング。この夏数ヶ月前から、違う女性がキングを散歩につれているのを見た。キングの足取りはすごく遅く、靴下をはいた後ろ足を一所懸命引きずって歩いていた。

厳しいニューヨークの夏と冬を何度も越し、とうとう天国に行った。もっと辛い人生を送っている犬に比べたら、キングはみんなに愛されて幸せだったという考え方もできるけど、こんなに人懐っこく優しい犬が、人生の最後数ヶ月まで外の世界をしらなかったのは、悲しすぎる事実。バイバイ、キング。

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