Thursday, November 6, 2008

希望


2008年11月4日は、合衆国に住む誰もにとって歴史的な日なった。有権者のアメリカ人だけでなく、私自身や、このきれいなポスターをオバマキャンペーンのプロジェクト用にデザインした友人のように、投票権を持たない外国人。皆が一心に願った。(余談:こうした才能のある友達と知り合えるのも、ニューヨークに住んでいる理由の1つ。)

この勝利はほんとうに感動的だった。でも私にとっての一番の感動は、選挙の経験それ自体。日本ではまず感じられない熱気。アメリカの政界に問題があるのは否めない。でも、国民が希望を抱いて指示した首相は何人いただろう。1ヶ月で1億5千万ドルの献金、しかも1人当りの平均額は86ドル、を実現した政治家がいるだろうか?

変化は可能であることを実証し、我々の期待どおりマッケインが負けた。とわいえ、彼の敗退スピーチは素晴らしかった。彼の支持者たちこそ、無礼で知性に欠ける反響を見せていた。スピーチは、日本人政治家の苦手分野。というか、その価値すら理解していない気がする。前回の首相選で、麻生を含む候補者名が合同出馬会見をした。誰も明確な意思表示や希望を表現できず、自身に欠け、感銘も何も感じられないものばかりだった気がする。オバマのスピーチは亡きケネディーを彷彿とさせる。これはオバマのスピーチライターの1人、Adam Frankelがケネディーのアドバイザー兼スピーチライターであった、Theodore C. Sorensenの下で学んだからだと言われている。オバマのスピーチライターは3人。どれも30歳以下の若者である。ボランティアの大半も若者。彼のキャンペーンは本当の意味で未来のためだった。一方、高齢者にも希望をもたせた。勝利宣言にあった106歳の黒人女性の話のほか、コロラドでボランティアに参加し、オバマに会える抽選に見事当選したチャールズおじいちゃんの話など、心を打つものばかり。(http://www.youtube.com/watch?v=TW-6DpC-mj8).

これからが勝負。大きな約束をしすぎという声もあり、確かに国民の彼に対する期待は大きく膨らみすぎているかもしれない。でもここからが本当の戦い。共和から民主に転向した州を中心に、オバマに投票した気持ちを忘れず、引き続き支持していってほしい。

No comments: