Friday, December 1, 2006

中国:食編

本場の中国料理を楽しむには、ちょっとした勇気とタフな胃が必要。スープ類は特に要注意。現地の水は絶対に生で飲めない、飲まないでくださいと注意があるほど不衛生。その水で料理をするので、私の上司や欧米人の連れはスープ系も一切避けていた。私は好奇心と勇気、そして結構丈夫な胃に恵まれ、スープもしっかり飲んだ。旅の間、地元ならではの料理から世界的に知られている北京ダックまで、いろいろトライ。北京ダックは滅多に食べたこと無かったので、現地の方がおいしいかどうかは断言できない。でも確実に安かったのは確か。たいていコースセットになっている。生地はもちもちしていてとってもおいしかった。6人で食べて飲んで、40ドル。日本や海外でも高級なイメージがあるけど、北京に行ったら是非たべてみましょう。

北京で有名なショッピング道り王府道を脇にそれると、すごい数の屋台が並んでいる。でも売ってるものはほとんど一緒。一件だけ歪に煌めく食材が。サソリ、トカゲ、ザリガニ、バッタ、もろもろの珍品が串刺しになって売られている。地元の子に聞いても食べないというから、きっと旅行客のウケ狙いだろう。

食べた中で一番の珍品は鴨の舌。ただ蒸してあって、のどの骨がシカの角みたいにくっついたまんま。ざらざらな舌の表面が見えるし、第一おいしくなかった。味も素っ気もない。でも招待された席で、上司や他の人たちが毛嫌いしている中、日中親善の意思も込めて食べた。辛子があればもうちょっといけたような。

気取った料理がおおく、地元らしい中国料理を試したかった私はちょっと不満気味。そこで地元の学生と町へ。観光客が一切入らない、入りたがらなそうな小さな店に入ってみる。これは私もどきどき。何を食べるかより、食べた後のおなかの心配。何より大変なのは”出来る”トイレを探すこと。トイレ事情の悪い中国で緊急事態になったら、それこそ最悪。この店は地元の学生ですら麻衣子大丈夫?と聞いてくるほどローカル。誰も食べれないほどオーセンティックな料理を食べるかお腹を心配するか。迷ったあげく挑戦!さすがにここで汁ものは避けたかったけど、あまりの寒さに黒梅茶を完飲。これがおいしいんだ。 さすがに羊系の内蔵煮込みはいただけなかった。北京ではこの煮込みが有名で、ピーナッツソースにつけて食べたりする。センマイは食べれた。道に戻り、路上の串鍋屋に遭遇。血の固まりとか、練り物とか肉とか、いろいろ串に刺さって辛ーい汁で煮込む。おでんを思わせる料理。アルミの更にビニール袋をかぶせてある。これであらう必要なしという訳。この料理が私の一番気に入った体験。それにおいしかった。その後この屋台みたいな料理に出くわすことが無かった。超地元料理マラソンの夜になった。

上海では小龍包を食べなくては。地元の友達の勧める有名店へ。おいしかったけど、正直ニューヨークのジョーズ上海の蟹豚小龍包もかなりいけると思った。でもニューヨークに無いのは、焼き小龍包。上海出身の友達が連れて行ってくれたこの店は、相当有名。中は汚いし小さいし。でもいつも行列。外側がパリパリ香ばしく焼かれて、肉厚の生地が中のスープをしっかりガード。空腹の渡しも5個でギブ。

中国人は何でも食べるって本当?ほぼ本当です。手の込んだ調理で奥深い味付けをされたものから、ほぼ味も無く素材の臭みが残ったままのものまでいろいろ。ウェブサイトで見つける情報はあまり信じない方が無難。既に閉業してしまった店が一杯あり、渡しも2件トライして両方とも既につぶれてた。

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