Tuesday, June 20, 2006

カンヌ広告祭

毎年6月、広告業界の人たちが集うカンヌ広告祭がが私の初ヨーロッパ旅行になった。
この業界人はオタクレベルに広告が好き。それよりもっとパーティーが好き。一週間のフェスティバルは毎晩数カ所でパーティーがあり、明け方まで騒ぐ。これがクレィエイティビティー維持の秘訣なのか?私もこの業界がらみの仕事に就いている。でも広告に対する情味はほぼ皆無。デザイナーのほうが数倍感じいいし興味深いと思う。

小さな代理店の人たちにとってこういった行事はネットワーク活動にもってこい。ところがそれ以外のほとんどにとって「カンヌ」はバケーションみたいなものだ。私は上司と一緒にインターネットも無いアパートに止まり、相当寝心地の悪いソファーで過ごした為、上司の居ないオフィスで不通に仕事してる方がよっぽどましだった気がする。早朝7時、上司が嫌がらせではないが物音を立てながらジョギングに出掛け、私は目を覚ます。1時間後、再び渡しを本格的に起こし、近所のファーマーズマーケットに連れ出す。紹介してくれるのは嬉しいけど、夜遅くまでの営業パーティーの翌朝にこのツアーはいただけない。

フランス人は食を楽しむことを知っている。新鮮で彩りの良い野菜、お花、オリーブ、魚やチーズが見た目もきれいに整列し、アメリカのスーパーのように腐ったトマトやぬるぬる変色した葉っぱ類などない。食好きなわたしは、満足のゆく食べ物に出会える気がしてわくわくした。でも所詮観光町。レストランはあたりはずれがある。レストラン選びのキーポイントはサーバー、雰囲気、メニュー内容、値段そして客層だとおもう。

こじゃれて客入りの激しい安全圏といったのと静かで小さめの二件にしぼった。悩んだ結果、地元のちょっと流行りきれてない店を応援しようということに。これが大当たり!ヒラメのムニエルは淡白すぎる調理をされがちだが、ここではハーブとパーフェクトな焼き加減。この辺りでは北アフリカのスパイスも取り入れるようだ。新鮮なトマトのサルサがのったスズキは、言い表せないくらいおいしかった。そして何より私が感動したのは、一皿ごとの量がちょうどいい。特に日本人の私には、アメリカのバカ盛りでない本当の料理が嬉しかった。

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